昨晩に歩く時に足を付けないから来てくれ〜とお電話を頂き行ってきました。削蹄枠がメンテナンス中で工事入り、もう一台もスタッフが使ってるため久しぶりに単独保定だ〜っと気合い入れていましたが寝起きが難しい程重度でした。

治療

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寝起きが難しいなら寝たままやってしまった方が楽なので、柱に縛りつけて身動きできない様にしてみました。
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見た目ではDD(感染性皮膚炎)がありましたが、歩行困難になる程では無いので削蹄してみました。
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左足外蹄の踵に亀裂があり白帯病になっていて亀裂部分から膿が出てきました。
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ブロックを装着して包帯を巻きました。
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他の足にもDDがあったので包帯を巻きました
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解放してあげて数秒で立ち上がり、歩行しました。牧場主も凄く良くなったよ〜っと喜んでくれました!

早めの処置を!

暑い時期に歩行困難になると、他の病気を併発しがちです。この牛もケトージスを併発していました。
痛くなって放置すれば、どんどん容体は悪くなる一方です。早めの処置をお勧めします。

削蹄師じゃなくてもできることも多い!

削蹄師だから出来るんだよと思う方が多いと思いますが、多少の知識があれば出来るレベルです。
私も牧場で働いていた時にはこの様な感じで牛を助けていました。
必要なのは牛を愛する気持ちだけだと思います。

今回使った道具

今回使った道具は
5mのロープ 2本
削蹄用ナイフ
削蹄用鎌
バーナー
ヤスリ
ブロック
包帯
削蹄枠があればベストですが、無いなりに助ける事は可能です。
愛情一番!

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